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| 天気が気になる最終日の4日目。朝は快晴。このままこの秋晴れが続くことを祈る。最終日は、Gianluigi Benedetti 駐日イタリア大使も Ferrari F355 Spider で参加。エントラントたちとともにゴールを目指す。 午前8時にホテルを出発すると、日本自動車大学校にてPC競技をこなし、成田山新勝寺へ向かう。門前広場でスタンプを受け、1台ずつお祓いをしてもらうのだが、半分くらいの台数が通過したあと大雨に。後半に到着したエントラントたちは、突然の雨に打たれながら、次のポイントとなる芝山仁王尊 観音教寺へ。 降り続く雨の中、芝山仁王尊 観音教寺でスタンプを受けると、釣ヶ崎海岸広場を目指す。釣ヶ崎海岸広場ではPC競技のあとにスタンプを受け、ランチ会場のかずさアカデミアパークへ。 かずさアカデミアパークに到着する頃には雨も上がり、晴れ間も見えていた。木更津市の渡辺市長からスタンプを受けたあとは、濡れた体と車を休めてランチタイム。食事を終えると、隊列を整えて再出発。 最後のPC競技会場となったのは、昼食会場からほど近い、ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京。ハンドリングトラックを使用した連続のPC競技は、ここでの結果次第では最終的な順位も大きく入れ替わるであろうことが想像に難くないレイアウトと設定だ。 最後のPC競技を終えると、いよいよゴールの幕張へと向かう。雨は降っていないが、空には少しずつ黒い雲が立ち込めてきた。 今年のゴールとなった幕張ベイタウンのバレンタイン通りでは、すでに多くの地元の方たちがエントラントたちの到着を待っていてくれた。ところが、到着まであと少しというタイミングで大雨に見舞われ、ゴールセレモニーで演奏を予定していた千葉女子高校吹奏楽部のステージは、残念ながら中止に。 雨の中、バレンタイン通りの入り口で最後のスタンプを受けた車が次々に到着すると、次第に空が明るくなってきた。最後の車が到着する頃にはすっかり雨も止み、眩しい太陽が濡れた車体をキラキラと照らしていた。 すべての台数が揃いゴールセレモニーが始まると、もう1校演奏を予定していた幕張総合高校オーケストラ部の軽快な演奏にのせて、1台ずつゴールゲート下へ移動。千葉市の神谷市長の振るゴールフラッグに迎えられ、エントラントたちは笑顔で4日間を振り返り、無事にゴールできたことに感謝しながらゴールゲートをくぐっていった。 そのままホテルオークラ東京へ向かい、フェアウェルパーティへ。美味しい料理とお酒を楽しみ、JKim・宮川彬良・The Voices of Japan によるスペシャルライブを堪能しながら、表彰式へ。 第3位は、No.6の瓜生・高山チーム。福岡から参加の実力派チームだ。1日目から徐々に順位を上げて、最終的に3位入賞を果たした。 第2位は、No.26の瀧川親子チーム。VETERAN CAR CLUB TOKYO の新会長となった瀧川氏の実力を見せつけ、見事2位という成績を残した。 そして25回記念大会の優勝は、No.3の竹元夫妻チームの手に。1日目から4日目まで一度も1位の座を譲らず、昨年に続き完全優勝となった。不安定な天候の中、終始安定した走りを見せた竹元夫妻チームが、今年も圧倒的な強さで勝利した。 今年の表彰式では、25回記念大会ということもあり、特別な賞がいくつか用意されていた。その中で印象に残ったのは、25回すべての大会に参加しているNo.1の秋本さんへ贈られた賞だ。77歳を迎えた秋本さんへ、ケーキと歌、そして記念の盾が贈られた。スピーチを求められた秋本さんは、「これまでこのラリーで出会った多くの仲間たちの中には、すでに亡くなられた方もいます。私も77歳になり、最初に参加した頃より運転技術は半分くらいになっていると実感しています。それでも、運転できる間は参加しようと思っています。皆さん、車を、仲間を、大切にしてください」と語り、会場は秋本さんへのリスペクトに満ちた、あたたかな拍手で包まれた。 今年の La Festa Mille Miglia 2022 は、昨年に続きコロナ禍での開催となったが、各ポイントや沿道にはたくさんの地元の方たちが応援に駆けつけてくれ、その姿に大いに励まされた。25回という節目の大会ということもあり、今年の4日間は、エントラントたちの心に残る秋の旅になったことだろう。まだまだ先が見えない状況ではあるが、La Festa Mille Miglia は来年もまた走り続ける。 （文＆写真／岩本 美香） |
 昨年に続き完全優勝となった竹元夫妻チーム  成田山新勝寺門前広場に到着した BUGATTI T35C  かずさアカデミアパークで木更津市の渡辺市長からスタンプを受ける HEALEY SILVERSTONE  千葉市の神谷市長の振るゴールフラッグに迎えられ、幕張ベイタウンのバレンタイン通りにゴールする BENTLY 4.1/4L D.H.C.by VANDEN PLAS  25回すべての大会に参加している秋本さんへ、特別な賞が贈られた |
