【大会レポート2日目】2018年10月20日
おかえりなさい、東北へ
前日に続き、雨の予報が出ていた2日目。10月の裏磐梯の朝は、とても冷え込む。エントラントたちは早朝からエンジンを回し、しっかりと暖機を行なっていた。幌が装着できる車は、出発前に幌をセットし、そうでない車のエントラントは、ヘルメットやレインウェアでしっかりと防水対策を行い出発した。
2日目は、福島県から宮城県と山形県を巡り、再び福島県へ戻る約340kmの道のり。温泉街やお城、サーキットから飛行場、地域の会館・記念館や神社など、多くのポイントが用意され、地元の方たちと触れ合う機会や交流の場がたくさん設けられていた。
そこには、8年間ずっと La Festa Mille Miglia が東北へ戻ってくることを待っていた人や、かつてのルートや内容を鮮明に覚えている人など、「おかえりなさい」という言葉とともに、たくさんの温かな歓迎があった。もちろん、今回初めて La Festa Mille Miglia を観戦してくれた東北の方たちも多く、このイベントが毎年秋の楽しみになってくれることを願うばかりだ。
土曜日ということもあり、どのポイントにも地元の方たちが応援に駆けつけてくれていた。子供たちの姿も多く見られ、小さな体で一生懸命に声援を送る姿は、エントラントたちを元気にしてくれる。様々な天候の中、長距離を走り疲れていても、子供たちの姿を見ると、自然と笑みがこぼれてくる。また、見たこともない車を見つめる子供たちの目の輝きも、エントラントたちにとっては、とても嬉しいことの一つなのだ。
夕方になると冷たい雨が降り出し、まるでホテルに到着する前に天気が最後の試練を与えているようだが、それでも、雨の中エントラントの到着をずっと待っていてくれて、声をかけてくれる人たちの姿に励まされ、裏磐梯へ戻ってくることができた。東北3県を駆け巡り、人も景色も8年ぶりの再会や新たな出会いに、改めて東北の魅力を感じた1日となった。
3日目は、裏磐梯を出発し、栃木県を経由して成田まで、約450kmもの距離を走る予定だ。エントラントたちは、車の調子をしっかりと確認して、翌日のロングドライブに備えていた。過酷で楽しい旅は、まだまだ終わらない。
(文&写真:岩本 美香)
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