La Festa Mille Miglia 2018

大会レポート

【大会レポート1日目】2018年10月19日

La Festa Mille Miglia 2018 開幕 往年の裏磐梯ルート復活へ

21年目を迎えた La Festa Mille Miglia。昨年の20周年記念大会をひとつの区切りとし、今年は新たなスタートの年と位置づけ、往年の裏磐梯ルートが復活となった。

1997年に始まった La Festa Mille Miglia は、2010年までの14年もの間、東京から裏磐梯を走るルートで開催されてきたが、2011年3月11日の東日本大震災によりルート変更を余儀なくされ、今回福島を走るのは実に8年ぶりとなる。初めて裏磐梯ルートを走るというエントラントも多く、改めて8年という時の長さを感じる。

午前中、雨の予報が出ていた東京だが、ほとんど影響はなく、正午に原宿の明治神宮をオンタイムでスタート。4日間で約1,400kmを走る旅が、いよいよ開幕した。

明治神宮を出て向かったのは、最初の競技会場となる代官山 蔦屋書店。ここでは毎年、PC競技(決められた区間を決められた秒数で走り、設定タイムとどれだけ誤差が少ないかを競う計測競技)が結果公開形式で行われるため、その結果次第では4日間の成績を左右する、大事な1区間となっている。

計測結果に一喜一憂したエントラントたちは、そのまま一気に福島県へ向かい北上。次のポイントとなる西郷村のキョロロン村に1号車が到着したのは、3時を過ぎた頃だった。下郷町の大川ふるさと公園から大内宿、柳津町の圓藏寺を巡り、雨が本降りとなる中、この日のゴールとなる北塩原村の裏磐梯レイクリゾートに最終号車が到着した頃には、すでに9時をまわっていた。

裏磐梯ルートに戻り、1日目の走行距離が昨年より約100km延びたことで、悲鳴をあげた車も数台出てしまった。無事にゴールした車でも、どことなく疲れた雰囲気を醸し出しているように見える。あと3日間、この過酷さと楽しさを味わいながら、果たして何台の車が走り切れるだろうか。

2日目は、福島県と宮城県、山形県の3県を走る約340kmのルートが用意されている。訪れるポイントも多く、地元の方たちの交流が楽しみな行程だ。

(文&写真:岩本 美香)
彬子女王殿下も見つめる中、明治神宮をスタートする BUGATTI T22 BRESCIA
彬子女王殿下も見つめる中、明治神宮をスタートする BUGATTI T22 BRESCIA
スタート前に行われる交通安全祈祷
スタート前に行われる交通安全祈祷
代官山 蔦屋書店で結果公開形式のPC競技に臨む BENTLEY STANDARD 3LITRE
代官山 蔦屋書店で結果公開形式のPC競技に臨む BENTLEY STANDARD 3LITRE
キョロロン村で声援に応える ALFA ROMEO GIULIA VELOCE SPIDER
キョロロン村で声援に応える ALFA ROMEO GIULIA VELOCE SPIDER
裏磐梯レイクリゾートでこの日最後のスタンプを受ける S.I.A.T.A. FIAT 500 GRAN SPORT
裏磐梯レイクリゾートでこの日最後のスタンプを受ける S.I.A.T.A. FIAT 500 GRAN SPORT
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