【大会レポート3日目】2017年10月15日
勝負の行方が気になる雨の中の後半戦
後半戦に突入した3日目も、予報では雨。出発時にはまだ降り出していなかった雨が、この日最初のスタンプポイントとなる駒場公園に到着する頃には、ポツポツと会場を濡らし始めていた。
朝7時に浅間プリンスホテルを出発した一行は、長野県の県道上でPC競技をこなし、駒場公園へ。早い時間にもかかわらず、会場には応援の人たちの姿が多く見られた。1号車が到着すると、地元の学生によるブラスバンドの演奏とチアダンスが始まり、会場は一気に華やかな雰囲気に。エントラントたちは笑顔でスタンプシートを受け取ると、その後同じ会場内に用意されていた結果公開形式のPC競技に臨んだ。
駒場公園を出ると、すぐ隣にある浅間佐久自動車学校で続けて競技が行われ、自動車教習用のコース全面にレイアウトされた連続設定の競技に、エントラントたちは果敢に挑んでいた。2日目までに成績が振るわなかったエントラントは逆転を狙い、また2日目まで好成績をキープしているエントラントはそのまま逃げ切りたいという、様々な思惑が交錯するのが後半戦だ。エントラントたちは朝食や夕食の場で、お互いに心理戦を繰り広げることも楽しんでいるようだ。
後半戦になると、人にも車にも疲れが見え始めてくる。今年は特に雨が続いているため、いつになくハードだ。まずは無事に完走することを第一に、3日目のゴールとなる箱根を目指す。八ヶ岳と富士山を越えるルートは、色づき始めた山々の風景が美しいワインディングロードで、300km以上を走るロングドライブとなったが、エントラントを最後まで飽きさせることはなかった。
この日も各ポイントには、雨の中多くの人たちが応援に駆けつけてくれ、また沿道からもたくさんの声援が送られた。その姿や声は、エントラントたちの胸を熱くする。この天気や車輌のトラブルで心が折れそうになるときも、各地での地元の人たちとの出会いが、エントラントたちをとても勇気づけ、元気にしてくれる。
3日目は17ものPC競技が予定されていたが、雨のため7つの競技が中止に。この日に逆転を狙っていたエントラントにとっては、いささが厳しい条件となった。12のPC競技が予定されている明日へ向けて、みな気持ちを切り替えていた。
最終日は、神奈川県の箱根町からゴールとなる原宿の明治神宮を目指し、約250kmの道のりを走る。山から海へ、そして東京へ。あと1日、無事に走りきれるよう、メカニックたちはこの日も遅くまで作業を続けていた。
いよいよ最終日を迎える4日目。果たして勝利の栄光はどのチームに輝くのか。
(文&写真:岩本 美香)
駒場公園での公開PC競技に挑む TRIUMPH TR2
駒場公園でスタンプをもらう BUGATTI T35B
富士見高原リゾートを出発し霧の中を走る ALFA ROMEO GIULIETTA SPIDER
富士ミルクランドでミス富士山からスタンプをもらう BUGATTI T13 BRESCIA
雨の中、富士ミルクランドにもたくさんの人が応援に