La Festa Mille Miglia 2016

大会レポート

【大会レポート1日目】2016年10月14日

20回目を迎えたラ フェスタ ミッレミリア 2016がいよいよ開幕

今年の開催で20回目を迎える、ラ フェスタ ミッレミリア 2016が、東京・原宿の明治神宮を14日の正午にスタートし、いよいよ開幕した。2016年は、日伊国交150周年となる記念の年。日伊友好ラリーとして20回目の開催となるラ フェスタ ミッレミリアにとっても、今年は特別な年だといえる。

今回、イギリスの偉大なるレーシングドライバーであるスターリング・モス氏をスペシャルゲストとして迎え、スタートのフラッグは彼が振ることに。会場も大いに盛り上がり、エントラントたちも笑顔でスタート会場を後にした。

初日は、代官山蔦屋でのPC競技(決められた区間を決められた秒数で走る計測競技)をこなすと早々に東京を離れ、次のポイントとなる群馬県の赤城高原SAを目指し北上。その後、群馬県内の各ポイントを経由し、ゴールとなる新潟県湯沢町のNASPAニューオータニに到着する頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。空気は冷たく、到着したエントラントたちの表情に疲れも見えたが、1日目最後のスタンプを受け取ると、安堵の笑顔を見せていた。

ラ フェスタ ミッレミリアでは、すべてのスタンプポイントでスタンプを押してもらうということが非常に重要で、1つでも欠けている場合、完走しても成績の順位対象外となってしまう。競技ももちろん大事だが、それだけではないのがクラシックカーラリーなのだ。

半日で約270kmを走るのは、人にも車にも過酷である。残念ながら、1 日目でリタイアとなった車も何台か出てきた。無事に到着できた車も、ホテルの駐車場で遅くまでメカニックたちが整備を続けていた。自分がサポートを担当している車だけでなく、他のエントラントの車もできる限りのことをしようと、皆支え合いながら作業を続けている。古いものでは大正生まれの車も、現代車と同じように高速道路をビュンビュン走り、信号の多い街中をスイスイと走ることができるのは、彼らのようなメカニックがいるからこそ。

2日目は、新潟県の湯沢町から長野県の軽井沢町まで、約330kmの道のりを走る予定だ。

(文&写真:岩本 美香)
彬子女王殿下に見送られながら明治神宮をスタートする BUGATTI T40
彬子女王殿下に見送られながら明治神宮をスタートする BUGATTI T40
スタート前に行われた交通安全祈祷
スタート前に行われた交通安全祈祷
ロックハート城で声援を受ける BANDINI 1100 SPORT
ロックハート城で声援を受ける BANDINI 1100 SPORT
NASPAニューオータニに到着し、スタンプと記念品をもらう STANGUELLINI 750 S
NASPAニューオータニに到着し、スタンプと記念品をもらう STANGUELLINI 750 S
メカニックの整備作業は遅くまで続いた
メカニックの整備作業は遅くまで続いた
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